競馬で勝ちたいと思ったとき、多くの人は
- 「どうやって当てればいいか?」
- 「どんな理論や指数を使えばいいか?」
といった “やるべきこと” に意識が向きます。
もちろん、それも大事です。
ただ、長く競馬と付き合っていくほど、こう感じるようになります。
競馬で勝つために本当に重要なのは、
「何をするか」よりも「何をしないか」だ。
なぜなら、
- 勝ち方は人それぞれでも、
- 負けパターンは驚くほど似ている
からです。
この記事では、競馬で勝ち続けるために、
私自身が「絶対にやらない」と決めていること、そして「封印すべき習慣」について整理してみたいと思います。
「やるべきこと」は人それぞれ、「やらないべきこと」は共通しがち
まず前提として、
- どのレースを買うか
- どのデータや指数を使うか
- 単勝派か三連系派か
といった「やるべきこと」は、人それぞれのスタイルに依存します。
一方、
- 資金を溶かしてしまうパターン
- メンタルを壊してしまうパターン
は、かなりの確率で共通しています。
だからこそ、
「やるべきこと」を増やす前に、
「やらないべきこと」を削っていくほうが、
回収率に与えるインパクトは大きい
と考えています。
やらないべきこと①:オッズを見てから本命を決める
まず封印したいのは、
「オッズを見てから、どの馬を本命にするかを決める」
というやり方です。
なぜダメなのか?
- 人気を見た瞬間に、思考が「他人の答え」に引きずられる
- 自分の予想ではなく、「みんなの予想の答え合わせ」になってしまう
- 結果として、「自分の優位性」がどんどん薄くなる
本来であれば、
- 自分のロジック・指数・見立てで「推したい馬」を決める
- そのうえでオッズを見て、「このオッズなら買う/買わない」を判断する
という順番が望ましいです。
やるべきこと:自分の物差しで馬を評価する
やらないべきこと:オッズを答え合わせの基準にする
やらないべきこと②:レース数を増やして取り返そうとする
負けているときほどやってしまいがちな行動が、
「次のレース、次の開催で取り返そうとする」
ことです。
この発想が危険な理由
- 冷静な期待値ではなく、感情を基準に賭けてしまう
- 「自分の得意条件」から外れたレースにも手を出し始める
- 気付いたら、1日で想定の2〜3倍のレース数を買っている
これは、株やFXでいう「ナンピン」「倍プッシュ」に近い発想です。
一時的に上手くいくことがあっても、長期的にはほぼ破綻します。
本来のスタイルは、
「今日はここまで負けたら終了」
「自分が決めた条件以外のレースは一切触らない」
といった “撤退ルール” を事前に決めておくこと です。
やるべきこと:負けた日の「撤退ライン」を決めておく
やらないべきこと:負けを取り返すためのレース増量
やらないべきこと③:その場のノリで賭け金を上げる
もうひとつ重要なのが、賭け金のコントロールです。
- 「さっき当たったから、次は倍でいくか」
- 「ここを当てれば今日プラスになるから、厚くいこう」
こうした “ノリ” や “気合” を理由に賭け金をいじる行為 は、長期的にはかなり危険です。
資金管理は「ルール」で決めるもの
理想的には、
- 1レースあたりのベット額は、資金全体の○%まで
- 特別に強く買うレースでも、上限は○%まで
のように、あらかじめ 数字で枠を決めておくこと が大事です。
これをやらずに感情のまま賭け金を動かすと、
- たまたま負けが集中した日に、一気に資金が飛ぶ
- 「あの1レースでやりすぎなければ…」という後悔が積み上がる
という状態になります。
やるべきこと:1レースの「上限ベット額」をあらかじめ決める
やらないべきこと:当日のテンションで賭け金を上下させる
やらないべきこと④:自分の買い目を振り返らない
意外と盲点なのが、
「買って終わり・外れて終わり」で、記録も分析もしない
ことです。
なぜ振り返りが重要なのか?
- 自分の「勝ちパターン」と「負けパターン」が見えてくる
- 得意な条件と苦手な条件がハッキリする
- ロジックを改善するヒントが浮かんでくる
逆に、これをサボると、
- 毎回「感覚のリセット」が起きて、成長しない
- 同じミス(人気に飛びつく、見送りレースに手を出す)を繰り返す
という状況から抜け出せません。
紙でもExcelでも良いので、
- レースID
- 買い目・オッズ・賭け金
- 結果(着順・払戻)
- 「なぜその買い方をしたのか」の一言メモ
くらいは残しておくと、数ヶ月〜1年後の振り返りの質がまるで変わります。
やるべきこと:最低限の記録と、定期的な振り返り
やらないべきこと:当たった・外れたの感情だけで終わらせる
やらないべきこと⑤:SNSの「結果」だけ見てしまう
現代ならではの罠がこれです。
- X(Twitter)やブログで流れてくる万馬券のスクショ
- 「今日は三連単◯万的中!」という結果報告
- 「この人、いつも勝ってそうだな」という錯覚
これらを眺めていると、
- 自分も高配当を当てないとダメな気がしてくる
- 三連単や多点買いに寄っていきやすくなる
- 現実とSNSのギャップで、変な焦りが出る
というメンタル面のブレを生みます。
SNSは「結果」だけが切り取られている
当たり前ですが、
- 派手に勝った日 → 投稿されやすい
- 静かに負けた日 → 投稿されにくい
です。
その結果として、
「勝っている人ばかり」のような錯覚が生まれ、
自分のペースが崩れていきます。
SNSを見るな、とは言いませんが、
- 他人の馬券スタイルは「娯楽」として眺める程度にする
- 自分のベット基準・レース選択・金額ルールは絶対に他人に合わせない
この線引きをしておくことが重要だと思います。
やるべきこと:自分のスタイル・基準を持つ
やらないべきこと:SNSの「結果」を基準にスタイルを揺らす
やらないべきこと⑥:「暇だから」「せっかくのGⅠだから」で買う
最後に、意外と大きな資金ロスの原因になるのがこれです。
- 「たまたま家にいるし、メインだけ買うか」
- 「GⅠだし、記念に少しだけ」
- 「せっかくWINS来たんだから、どれか買わないともったいない」
こういった “きっかけだけ” の馬券 は、長期的に見るとかなりのマイナス要因になります。
レースを「選ばない勇気」
ロジックで勝負しているつもりでも、
- ヒマだから買ったレース
- ノリで買ったGⅠ
- 雰囲気に流されて増やした買い目
が積み上がると、理論で積んだプラス分が簡単に吹き飛びます。
本来は、
「自分の条件にハマったレースだけを買う」
「そうでないレースは、どれだけ盛り上がっていても見送る」
これくらいの割り切りが必要だと思います。
やるべきこと:レース選択の「条件」を決めておく
やらないべきこと:ヒマ・記念・雰囲気だけで馬券を買う
まとめ:「やらないことリスト」が、あなたの資金を守る
改めて、ここまでの「やらないべきこと」をまとめると、
- オッズを見てから本命を決めない
- 負けを取り返すためにレース数を増やさない
- その場のノリで賭け金を上げない
- 買い目を記録も分析もせずに終わらせない
- SNSの「結果」だけを見て自分のスタイルを揺らさない
- 「ヒマ」「記念」「雰囲気」だけでレースを買わない
このあたりを徹底するだけでも、
回収率の「底」が固まり、
大きく崩れるリスクがぐっと減ってきます。
「やるべきこと」は、時間をかけて少しずつ足していけば構いません。
指数を洗練させたり、得意条件を絞り込んだり、改良ポイントはいくらでもあります。
しかし、
「やらないべきこと」を放置したまま、
「やるべきこと」だけを増やしても、
競馬の成績はなかなか安定してくれません。
次に馬券を買うとき、
新しい理論を試す前に、ぜひ一度こう自問してみてください。
「今日は、何を“やらない”と決めるか?」
その一行を、自分の中にしっかり持てるようになること。
それが、競馬で勝つための理論の、意外と一番大事な土台なのかもしれません。

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