競馬新聞でもネットでも、目につきやすいのは
- 「前走〇着好走」
- 「前走連対」
- 「前走1着から勢いそのまま」
といった馬たちです。
成績欄も見栄えがいいですし、解説者も触れやすいので、どうしても人気を集めます。
でも、長い目で「回収率」を見ていくと、ここにこそ落とし穴があると感じています。
私がたどり着いた結論はシンプルです。
『前走で馬券になった馬を、原則として全部買わない』
というフィルタをかけるだけで、回収率は一気に改善しやすくなる。
この記事では、
- なぜ前走2・3着馬の期待値は低くなりがちなのか
- なぜ前走1着馬はもっと厄介なのか
- だからこそ「前走馬券内をハナから除外する」という発想が有効だと考える理由
を整理してみたいと思います。
前走2・3着馬は基本的に期待値が低い
まず、前走2着・3着の馬からです。
このタイプは、
- 「前走惜敗」「前走好走」として取り上げられやすい
- 連続好走を期待して買う人が多い
- 「近走安定」という言葉でまとめられやすい
という理由から、オッズがどうしても辛くなりがちです。
勝ち切れないからこそ「見栄えが良いだけ」の可能性
前走2〜3着の馬は、
- 能力的には一定水準にある
- でも、何かしらの理由で勝ち切れていない
というケースが多いです。
例えば、
- 決め手が一枚足りない
- 位置取り的にどうしても届かない脚質
- 詰めが甘いタイプ
など、「勝ち切る力」が足りないからこそ、2・3着に落ち着いているとも言えます。
にもかかわらず、
成績欄は「●着・●着」とキレイに並び、
人間の目には「安定していて信頼できそう」に見える。
その結果、
- 勝つ確率の割に、妙味がないオッズ がつきやすくなります。
「当てたい」だけなら頼りになりますが、
「儲けたい」視点から見ると、前走2・3着馬は割高商品になりやすい、というのが私の感覚です。
前走1着馬はもっと厄介な存在
前走1着馬については、さらに扱いが難しいと感じています。
ざっくり言うと、
- 明らかに強い馬は人気しすぎて妙味がない
- 人気にならないのに激走する馬は、理屈を立てにくい
この2パターンのどちらかになりがちだからです。
パターン①:明らかに強くて、過剰に人気する馬
前走圧勝・上がり最速・着差十分……。
誰が見ても「強い」と分かるパターンの馬は、
- 情報番組でも強調される
- 予想欄でも本命が集中する
- 結果として、単勝・複勝ともにガチガチの人気になる
という流れを辿ります。
もちろん能力は高いので、普通に走ればまた上位に来るでしょう。
ただし問題は、
「そのオッズで買う意味があるか?」という点です。
- 単勝1倍台〜2倍台前半
- 複勝もほぼ元返しに近い
というレベルだと、
- 勝ってもリターンが小さい
- 飛んだときのダメージだけ大きい
という、期待値的にはなかなか報われない馬券になりやすいです。
パターン②:前走1着なのに人気にならず、また激走する馬
もうひとつ厄介なのが、
「前走勝っているのに、なぜか人気にならない」
それでいて、フタを開けたらまた激走するタイプ
です。
こういう馬はたしかにオイシイのですが、
- なぜ人気にならないのか?
- なぜ今回も走ると自信を持って言えるのか?
を 事前に理屈として組み立てるのがとても難しい と感じています。
後付けでいくらでも理由は言えますが、
- クラス間の力関係
- ローテーションの妙
- 一時的な成長や覚醒
といった要素が複雑に絡み合っていることが多く、
「再現性のあるロジック」にしづらい印象があります。
つまり、
前走1着馬は、
期待値の観点から「買いどき」がとても難しい。
ので、いっそ ハナから除外してしまったほうが、むしろスッキリする と考えています。
だったらもう、前走馬券内は全部消してしまえ、という発想
ここまでをまとめると、
- 前走2・3着馬:オッズが辛くなりがちで、勝ち切るには一枚足りないことが多い
- 前走1着馬 :強い馬は過剰人気、人気にならない激走馬は理屈が立てづらい
という構造があります。
逆に言えば、
「前走1〜3着に入った馬」は、
“人気と期待値のバランス”という意味では扱いにくいゾーン
だとも言えます。
そこで私は発想を逆転させて、
『前走で馬券になった馬は、原則として全部買わない』
というルールを一度採用してみました。
これをやると、非常にシンプルです。
- 新聞や画面上で「見栄えのいい馬」たちを、潔くバッサリ切れる
- 残ったのは、多くの人が注目していない「前走4着以下」の馬たち
- その中から、「今回は変われる理由」を探すことに集中できる
つまり、
「みんなが買いたくなる馬」を切ることで、
「誰もが見ていない妙味ゾーン」に自然と視点が向く
ようになります。
じゃあ何を見るのか? 前走4着以下の中から光る材料を拾う
前走馬券内を全部消すと、必然的に “地味な成績欄” の馬 ばかりが残ります。
- 前走4〜7着くらいで、パッとしない
- 二桁着順で大敗している
- 近走成績が「●●着・●●着・●●着」と並んでいる
この中から、以下のような「変化のタネ」を探していきます。
- 距離・コース替わりで条件が好転している
- 枠順・展開・不利など、前走敗因がハッキリしている
- 叩き2戦目・クラス慣れなど、上積みが見込める
- 上がりだけは目立っていた、位置取りだけが悪かった …など
ここでは、「なぜ前走はダメだったのか」「今回はなぜ変わるのか」 という理屈を、
自分なりに組み立てていきます。
これがハマったとき、
- 人気薄の好走に乗れる
- 高めの単勝・複勝、妙味のあるオッズを取れる
という「回収率が跳ねるパターン」に繋がりやすいと感じています。
ルールにするメリットは「迷いを減らすこと」
もちろん、前走馬券内の馬が全部ダメだ、と言いたいわけではありません。
しっかり強い馬もいますし、買うべきレースもあると思います。
それでもあえて、
「前走1〜3着は原則買わない」というルールにしてしまう
ことの一番のメリットは、
- 迷いが減ること
- 検討すべき頭数が一気に減ること
だと思います。
- 「前走好走馬をどう扱うか」で毎回悩まなくて済む
- 「この人気馬を切っていいのか?」という葛藤から解放される
- 冷静に「前走4着以下の中から妙味のある馬」を探しに行ける
結果として、
前走馬券内の“人気税”に付き合わなくなる分、
トータルの回収率は上がりやすくなる
という手応えを感じています。
まとめ:人気の中心をあえて外し、「見えにくいおいしさ」を取りにいく
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 前走2・3着馬は、見た目の安定感から人気になりやすく、期待値は低くなりがち
- 前走1着馬は、
- 明らかに強い馬 → 過剰人気で妙味なし
- 人気にならない激走馬 → 理屈を立てにくく、再現性が低い
- だったらいっそ、前走馬券内(1〜3着)を原則すべて除外する というフィルタをかけてしまう
- そのうえで、前走4着以下の中から「今回は変わる根拠」を探すほうが、妙味のあるオッズを拾いやすい
- 何より、検討対象が絞られて迷いが減り、結果として回収率が安定しやすくなる
もちろん、これは万能の正解ではなく、
あくまで 「自分のスタイルとしての理論」 です。
それでも、
「前走好走」という“分かりやすい材料”に群がる側ではなく、
その外側にある“見えにくいおいしさ”を取りにいく。
そういう発想の転換として、
『前走馬券になった馬を買わない』 というルールは、
一度試してみる価値があると感じています。
もしあなたが今、
- 人気馬から入ってもイマイチ儲からない
- 安定して当たるけれど、回収率が伸び悩んでいる
と感じているなら、
次の開催から「前走馬券内を全部消してみる」縛りプレイを、
あえてやってみるのも面白いかもしれません。

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