競馬の話をしていると、こんな会話になりがちです。
- 「やっぱり単勝より三連単だよな?」
- 「均等買いがいいのか、資金配分したほうがいいのか?」
- 「GⅠのときだけ金額を増やすべきかどうか」
いわゆる 「理想の馬券の買い方」論争 です。
もちろん、買い方を工夫するのは楽しいですし、
間違っているとは言いません。
ただ、あえて極論を言うと、
買い方なんて、理論がないうちはどうでもいいです。
この記事では、
- なぜ「理想の買い方」から考えるとズレるのか
- まず優先してやるべき「理論構築」とは何か
- それでも買い方で一番大事なポイントはどこなのか
を整理してみたいと思います。
買い方なんて、極論どうでもいい
いきなり乱暴なようですが、本質はここです。
期待値がマイナスのロジックなら、
どんなに買い方を工夫しても、最終的には負けます。
- 三連単にするか
- 単勝にするか
- 馬連・ワイドをどう組み合わせるか
- 1点あたり何千円打つか
こういう「買い方の工夫」は、
“プラスの期待値をどう取りに行くかの話” です。
でも、そもそもの 「予想の中身」や「狙いどころ」がプラスになっていない なら、
- 買い方を変えるたびに、一時的には浮き沈みする
- 「この買い方の方が合ってる気がする」と錯覚する
- 結局トータルではじわじわ削られていく
というパターンになりがちです。
もっと言うと、
マイナスのロジック × 凝った買い方 =
「減るスピードが変わるだけ」
です。
だから、最初から「理想の買い方」を追いかけるのは、
順番としてはかなりもったいないのです。
まずは「理論構築」。これができてから買い方を考えればいい
じゃあ、何を先にやるべきか。
それはシンプルで、
「どこに期待値があるのか」を、自分なりの理論として形にすること
です。
もう少し具体的に言うと、
- どんな条件のレースで
- どんなタイプの馬を狙えば
- 長期的に見て回収率がプラスになりやすいのか
という 「勝ちパターンの仮説」 を作ることです。
例えば、
- 指数1位の中でも、前走1〜3着や前走1番人気は妙味がないから切る
- 前走好走馬より、前走4〜7着で「変われる根拠」のある馬を狙う
- メンバーレベルの高いレースで善戦していた馬だけを買う
- 逃げ・先行有利な条件に絞って前に行ける馬だけを買う
こういう「どこを見るか」「どこを切るか」のルールが、理論の中身です。
理論が先、買い方は後でいい
この理論がある程度固まってから、
- このロジックなら「単勝」が一番素直そうだな
- 回収率は単勝、安定感は複勝だから単複でいこう
- 期待値は単勝だがメンタル的にキツいので、複勝をクッションにする
- 点数が増えすぎるから、このロジックなら馬連までに抑えよう
といった形で、「この理論に合った買い方」 を選べばいいのです。
逆に言うと、理論がない段階で、
- 三連単の買い目の広げ方
- 資金配分の比率
- フラットベットか、可変ベットか
だけを議論しても、
「中身のない家の外装を議論しているようなもの」 です。
買い方で唯一「めちゃくちゃ大事」なのは、徹底すること
ここまで「買い方なんて極論どうでもいい」と言ってきましたが、
一つだけ、買い方でものすごく大事なポイントがあります。
それは、
決めた買い方を徹底すること
です。
- 今日は自信があるから金額を倍にする
- GⅠだから普段より3倍張る
- 連敗しているから買い目を増やす/減らす
- 怖くなって本命のオッズが低いレースだけ買わなくなる
こうやって 「その場の感情」で買い方を変えてしまう のが、
一番やってはいけないことだと思っています。
同じロジックを「同じ買い方」で打ち続けてこそ、期待値が表に出る
どれだけ良い理論でも、
- 当たりそうなときだけ金額を増やす
- 怪しいときは見送る(でも実際はその“怪しい”やつが来ていた)
という運用をしてしまうと、
理論そのものの期待値ではなく、
自分の感情のブレだけが成績に乗る
という地獄みたいな状態になります。
だから本当は、
- 1レースあたりの掛け金の決め方(例:資金の1%)
- ロジックに当てはまったら「必ず」買うのか、「条件を満たした中からさらに選ぶ」のか
- GⅠだからといって特別扱いしないのか、するのか
このあたりを “ルールとして決めて、それを守ること” が、
買い方における一番のキモになります。
買い方の精度よりも、
「自分で決めた買い方ルールを、どれだけブレずに続けられるか」
のほうが、最終的な回収率にはよほど効いてきます。
「枝葉の買い方」より「幹となる理論」を優先する
ここまでの話をまとめると、こうなります。
- 買い方の工夫(券種・資金配分・点数の広げ方)は、
“理論がプラスであること”が前提条件 - プラス期待値のロジックがない段階で買い方をいじっても、
マイナスの減り方を変えているだけになりやすい - まずやるべきことは、
- どのレースを買うか
- どんな馬を狙うか/どんな馬を切るか
を決める 「理論構築」
- 買い方で一番大事なのは、
- ルールを決めること
- そのルールを 徹底して守ること
つまり、
「理想の馬券の買い方」なんていう枝葉を考える前に、
まずは“どこに期待値があるのか”という幹を作るべきだ
というのが、私の結論です。
おわりに:買い方の議論は「ご褒美フェーズ」にとっておこう
買い方をあれこれ考えるのは、正直とても楽しいです。
- 三連単をどう組むか
- 重ね買いの配分をどうするか
- オッズを見て均等払戻しにするかどうか
こういう話は、
競馬ファン同士で盛り上がる鉄板ネタでもあります。
でも、それは本来、
「理論があって、長期的にプラスが見えた人へのご褒美フェーズ」
だと思います。
まずは、
- 自分なりの理論を作る
- それを検証する
- 検証の結果、ちゃんとプラスが見える
ここまで来て初めて、
「じゃあ、この理論に一番相性がいい買い方は何か?」
という “枝葉の楽しみ” に進めばいい。
順番をひっくり返さないこと。
これが、競馬で勝つための遠回りに見えて一番の近道だと、私は思っています。

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